福井県では特定のそばの品種が全域で栽培されることはあまりなく そば生産地区ごとに独自に在来種種子を保存し栽培が続けられてきた
県内在来系統(38系統)を収集し その中から収量性が高く高品質な大野在来を 平成6年に福井県推奨品種に指定した
福井県では近年他転作作物に比べて栽培が容易であることに加えて 「越前おろしそば」の知名度が上がるにつれ 栽培から製麺まで行う「おらがそば」的地域活動が盛んに行われるようになり 地域特産ブランド化が進んでいる
大野在来の生態系は 秋型で開花期は信濃1号に比べて2日程度遅く 成熟期で16日程度遅い
主茎長は長く 節数・花房数が多く 県内系統の中では最も収量性が良好である
撰粒はやや小さいが 果皮率が低く 粒張り・粒揃いに優れ 製粉歩留まりは高い
また製麺性や食感に優れているのが特徴です