投稿者:北東製粉株式会社
8月23日
東京→旭川→音威子府→和寒周辺→旭川
北海道・旭川に到着
気温23.7℃東京の連日の猛暑から暫し開放されそうです
ぴゅうか(美深)らーめん
ちょっと遅い昼食です
音威子府
もともと小麦やビートの生産が多かったがコンタミの問題から小麦をやめる農家も多くそばの作付けが増えている地域
7月の旱魃の影響で生育が遅れて(2~3週間)一度成長が止まったが8月の降雨によりそばが再び生長し始め実の生った上にまた花が咲き始めている状況です。
また温暖化の影響か春先に蜂が飛び交い飛んで欲しい今の時期に蜂が飛ばず受粉・結実を心配しておりました
畑を視察した限り7月の旱魃の影響で例年より丈が短く生育状況は良くないが今後好天に恵まれれば良いそばの実を結実し、まずまずの収穫が期待できそうです
音威子府の契約農家と意見交換
赤い旗の左が普通栽培
右が「アグロミックス」を使用して栽培したそば畑
上の「アグロミックス」を使用して栽培したそばの根で根が大きいため土の栄養分を多く吸収し良い実が生ると言われている
8月の降雨によって再び生育し花が咲き結実し始めている様子
音威子府・玉田さんのそば畑
7月の旱魃を感じさせない良い畑でこのままの生育であれば反当り4表近く収穫できそうです
音威子府・加藤さんの乾燥調整施設
現在電気工事中でしたが近々稼動予定です
和寒地域
北ひびき農協にて作柄状況等聴取
農協管理の種子を各農家へ割り当ててそばの栽培をしており農薬を一切使用しない
乾燥調整に優れており(半乾燥後2週間置き仕上げ乾燥をしっかり行っている)
かぼちゃや小麦の畑の後にそばを栽培している地域です
そばの作付面積は増えているが音威子府同様に7月の旱魃で生育が2週間程度遅れており収穫時期に早霜にあたらなければと多少心配そうでした
また今年から始まった「そばの共済制度」についても説明頂きました
平成16年は台風により道内のそば生産農家が大きな被害を受けましたがこの制度によりそば生産農家の経営安定が図られると思われます
和寒のそば畑7月は旱魃であったが8月の降雨の影響で再び生育が始まり花が咲き始めたものと結実したそばの上にまた花が咲き始めたものと混在している
2週間近く例年より遅れており収穫時に早霜が来ないことを願います
和寒の調整施設
半乾燥後2週間置き仕上げ乾燥を行う非常に丁寧な調整を行っていました
北ひびき農協の皆さん時間外にご案内頂きありがとうございました
8月24日
江丹別
旭川→江丹別→幌加内→秩父別→イチャン→湯内→美瑛→東神楽→小樽
そばの主産地のひとつですが連作障害と7月の旱魃の影響か全般的に雑草が目立ち収穫できるところとできないところとはっきりしている
江丹別のそば畑そばの主産地のひとつですが連作障害と7月の旱魃の影響か丈が短いのと雑草がかなり目立ち収穫できる畑と出来ない畑がはっきり分かれている
幌加内
(北海道そばの最大産地)
例年では刈り取りが始まっていていい時期だが7月の旱魃の影響で2週間以上生育が遅れており9月10日以降の刈り取りになりそう
幌加内では連作障害を防ぐ為2割程度の畑が4年サイクルで緑肥にするため「赤クローバー」を植えて窒素分を下げて土壌改良をしているとのことです
また種子に「アグリミックス」という微生物を付着させて播種することでより健康な根を育て良い実を結実させるような手法も行われているとのことです
そば生産日本一の幌加内の調整施設
2万俵保管できる定温倉庫を建設中でした
幌加内で2番目に大きいそば畑 7月の旱魃の影響もあり生育が2週間程度遅れているが8月の降雨により再び生育しこのまま好天に恵まれれば比較的良いそばの実が結実しそうです
秩父別・イッチャン
・美瑛・東神楽
例年新そばの出荷の早い地域ですが今年は他地域同様に7月の旱魃の影響がひどく刈り取りは9月中旬頃になりそうです
日当たりのいい畑は丈が極端に短く7月の旱魃のひどさが窺えました
秩父別のそば畑例年であればもう収穫が終わっている場所ですが今年は7月の旱魃の影響をかなり受け実の出来た後に再び花が咲きはじめている為あと2週間は収穫できない様子。
旱魃の影響の為日当たりの良い場所は極端に丈が短くコンバインでの刈り取りの作業も大変そうです
イチヤンのそば畑イチヤンも例年早く新そばが収穫される地域ですが7月の旱魃の影響を受け生育がかなり遅れています
丈も短く雑草も目立ち今咲いている花に結実するまでには2週間位かかりそうです
美瑛のそば畑観光スポットとしても有名な美瑛のそば畑です
そばはこれからという地域ですがジャガイモや麦の畑の後に今後そば畑を増やしていく方向です
天候の割には良く生育しており雑草の無い良い畑で平均して反当り3.5俵は収穫できそうです
東神楽のそば畑
旭川空港に程近い東神楽のそば畑
8月25日
小樽→蘭越→黒松内→長沼→上砂川→旭川→東京
ちょっと一息・・・
小樽運河の夜景です
蘭越・黒松内
スキー場で有名なニセコに程近い生産地です
土壌は水はけの良い赤粘土質で牧草地や小豆の後にそばを栽培しており例年反当り3俵程度収穫されるそばの栽培に適した地域です
そばを栽培する場所も地力が落ちる5年程度で畑を替えて栽培して連作障害を防いでいるとのことです
また乾燥調整も常温の通風乾燥のみで50時間かけてゆっくり行い0.5%刻みで水分調整できる調整も優れているようです
蘭越のそば調整施設熱風を使用せず常温の通風乾燥のみで50時間ゆっくりと時間をかけて行い0.5%刻みで水分調整出来る優れた調整体制です
蘭越のそば畑土壌は水はけの良い赤粘土質で主に牧草地や小豆の後にそばを栽培しており例年反当り3俵程度は収穫されるというそばの栽培に適した地域です
そばを栽培する畑も地力が落ちる5年程度で替えていき連作障害を防ぐようにしているそうです
写真の左側がそば畑右側は牧草地で3年後にそば畑にする場所です
黒松内のそば畑
前年は小豆を栽培していてそばの栽培1年目の畑です
蘭越同様に旭川周辺のような旱魃には見舞われず順調に生育しておりました
長沼
何を栽培しても実りの良い肥沃な地域です
そばの栽培を始めてまだ日が浅いが「そば研究会」を作りより良い乾燥調整を心がけている地域です
小麦・ビート・大豆の後にそばを播いており今年4表近くの収穫をした場所もあり当社の扱う一番早い新そばです
長沼は7月に旭川周辺ほどの旱魃には見舞われず例年程度の生育状況です
長沼のそば乾燥調整施設
長沼のそば畑(収穫済み)ビートの後に栽培したこのそば畑では反当り4俵近く収穫されたそうです
今年弊社で扱う一番早い新そばです
長沼のそば畑
大豆の後に栽培したそば畑で2週間位後に収穫予定とのことです
7月2日に播種した長沼のそば畑
旭川のような旱魃に見舞われず比較的順調に生育しているように思われます
長沼は何を栽培しても実りの良い肥沃な土地でそばの栽培を始めてまだ日が浅いそうですが「そば研究会」を作りより良いそばの育種に励んでいるそうです
上砂川
上砂川のそば畑
主に転作畑です
やや雑草が多く実もあまり大きくないがもうかれる状態の畑もあるようです