製粉前の小麦には様々な異物が混入している為 まず取り除き表面をきれいに磨き上げます
次に 小麦粉に少量の水を含ませタンク内で寝かせます(24~36時間)
この操作を調質(ちょうしつ)といい 小麦を粉砕するのに都合の良い硬さに調整する為です
調質された小麦は 配合機によって決められた比率で配合されます
配合する小麦の種類 比率は各製粉会社や製品によって違いますが 一般に麺用に適している中力粉の場合は オーストラリア産オーストラリア・スタンダート・ホワイト小麦(略称ASW) アメリカ産のウエスタン・ホワイト小麦 そして国内産小麦からブレンドされています
配合済の小麦は 何台ものロール機にかけて段階的に粉砕されていきます
こうして各々のロール機から出てきた粉は 篩機(シフター)によってふるい分けられます
網目の細かい篩いを通過した粉は 製品になる部分で上がり粉(あがりこ)と呼ばれています
一粒の小麦粒からは 普通30~40種類もの上がり粉に分かれます
小麦粒中の成分は 中心部と周辺部とでかなりの違いがあり 更にロールでの粉砕のされ方等によっても上がり粉は それぞれ品質の特徴があります
これらの上がり粉をうまく組み合わせて 予定していた品質の製品にまとめていきます
ロール機
金属製の二本のロールをかみ合わせるようにして 高速回転(毎分250~300回転ほど)させ そのわずかな隙間を通過させる事で粉にする製粉方法