そばは粒食と粉食に分かれますが 歴史的には粒食(そば米)・粉食(そばがき)そして粉食の到達点である そば切りという順に発展してきたと考えられます
つまり「そば米」はソバ食の最も原始的形態で そばの実をそのまま食べるものです
伝統的な「そば米」は 玄蕎麦を水から煮て作ります
玄蕎麦の殻の口が開く頃を見計らって塩を入れ それから取り出してムシロ干しにします
十分に干した後で そばの角を崩さないように丸抜きにします
塩加減と乾燥の具合に 秘訣があると言われています
昔はこの「そば米」を 米の他アワ・キビ・ヒエなどと混ぜて食べられる事も多かったようです
そばは日本ばかりでなく古くから世界各国で栽培されており「そば米」同様の食べ方であるそば粥(ロシア語でカーシャ)はロシアから東欧諸国を中心に 日常的な料理の一つになっています
カーシャには塩味だけのものや ミルクやバター・サワークリームなどを混ぜたもの キャビアやニシンの酢漬けなど具に添えるものと さまざまなバリエーションが見られます